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“株式会社ブレイントラスト フロム ザ サン”の事例

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「楽しく働く」の実現

会社概要

代表取締役 大川 桂一 様
本社所在地
〒104-0031 東京都中央区京橋1-6-13
金葉ビルディング6/7F
従業員数
4名(パート含む)
事業内容
インキュベーション(起業支援)事業・シェアオフィス事業・不動産事業・再生可能エネルギー事業
起業経験者がメンターとなるシェアオフィス「BTS-OFFICE」

経営課題 「楽しく働く」の実現

効率良く働き、自分の時間を楽しむ そうした意識にフィットしたテレワーク

テレワークで生産性を上げ無駄なコストと時間をカット

当社では、起業支援事業のほか、シェアオフィス事業、不動産事業、再生可能エネルギー事業の4つを柱としています。そのいずれの業務でも、テレワークを活用しています。

もともと私自身が自宅で仕事をしていましたから、「会社に出る」という概念が希薄でした。どこにいようとやるべき仕事ができればそれで良く、事務所を借りて出勤して…となると、コストも時間も余計にかかる。どこでも仕事ができる環境にしておけば、生産性も上がります。私自身がこのような考えで働いていたので、社員にも同様の働き方をしてもらっています。当社には、公益財団法人東京しごと財団の平成27年度「高齢者職域開拓モデル事業」を通じて採用したスタッフもいるのですが、それなりの社会経験と業務スキルがあり、人格もできあがっている方であれば、仕事をお任せしています。仕事を楽しく効率良くこなしてもらい、空いた時間で自分の人生を楽しんでほしい。そうした思いがあって、そこにテレワークという仕組みがうまくフィットした、ということです。

必要十分の仕組みと簡素なツールで従業員全員がテレワーク勤務

テレワークにあたり社内サーバーとセキュリティシステムを導入、PCは各自に支給しました。少人数ですので、日常的に使うのはSNSと無料のオンラインストレージサービス※1です。不動産事業では、宿泊所情報サービス「air bnb」を使って、担当者が一人で管理しています。テレワークというと、クラウドの有料のグループウェアを使うところが多いと思いますが、当社はミニマムサイズでやっています。ハードもソフトも「入れれば便利になる」とは限りませんから、見極めは必要です。

就業規則は根幹の部分を社会保険労務士と相談しながら作りました。どんな働き方が自分にフィットするのか、それは人それぞれに違いますから、社員かパートかといった雇用形態から希望を聞いて、話し合いながら決めていきます。

現在従業員は4名。正社員もいればパートもいますが、全員がテレワークの対象者です。自宅あるいはモバイルという形を決めることなく、テレワークを実践しています。社員に権限を与え自主的にテレワークでコミュニケーションを取ることで柔軟な対応ができ、生産性の向上が図れています。当社では特に意識せずにテレワークを行い、また業務のほとんどをそうした形で回していますが、どんな業種であれ、テレワークを適用できる業務というのはあるはずです。たとえばSNSやWebでの情報発信や経理などは、基本的に情報さえ手に入れば、どこででもできる仕事です。お客様や取引会社とのやりとりもテレワークにフィットする業務だと思います。

ですからテレワーク導入を考える場合、まず自社内に目を向けて「どの業務をテレワーク化できるだろう?」という視点を持つことが大切です。できるところ、できる規模から導入していけば、無理せずに広げていくことができると思います。

BTS-OFFICEのオフィススペース

すべての情報をデジタル化すべきか その見極めはこれからの課題

不動産関係は証書などの紙ベースが多く、それらのデジタル化が今後の課題です。ただし、いずれも高度な個人情報ですので、セキュリティの仕組みをしっかり構築した上で進めていかねばなりません。場合によっては、むしろ紙ベースで残しておいたほうが良い場合もあると思います。

今後、業務拡大とともにスタッフが増えていけば、テレワークの仕組みもサイズアップしていくことになりますが、どこまでをデジタル化で対応するか、その見極めが肝心になってくるだろうと思っています。

解決ポイント

経営課題
無駄をカットし、業務の生産性を高めたい
従業員の時間管理
導入概要
UTM※2 NGFW※3を介して社内にサーバーを設置。セキュリティレベルの高いデータを保管
一般的な情報のやりとりは無料のオンラインストレージサービス※1を使用
スタッフ間のコミュニケーションは、メール、SNSを活用
導入効果
業務を任せることで従業員の自主性を引き出せた
生産性と時間効率を高められた

テレワーク体制図

導入の様子

鎌倉で手がける簡易宿泊所「Vacation House」

テレワーク導入企業からのアドバイス

ツールを簡素化して使いやすさを優先

チャットやグループウェアなど、便利なツールは数多くありますが、多すぎるとかえって使い勝手が悪くなります。業務規模や人数に合わせて簡素化し、効率的にすることをお勧めします。

基礎となる信頼関係をしっかり構築

テレワークには、労使間あるいは従業員間での信頼関係が不可欠。基本的な人間関係ができていてこそ、ツールでのコミュニケーションでも業務が回っていきます。

制度設計は現場と話し合いながら

各種制度は経営者目線ではなく、現場のスタッフと話し合いながら作りましょう。それにはまず自社をしっかり理解してもらうところから始めることが肝要です。

※1 オンラインストレージサービス
インターネット上で、データやファイルを格納するディスクスペースを提供するサービス。
※2 UTM
統合脅威管理(Unified Threat Management)の略。複数のセキュリティ機能を一つに統合したもので、一つの機能だけでは防ぐことのできないさまざまな脅威から企業ネットワークを総合的に守ることができる。
※3 NGFW
次世代ファイアウォール(Next Generation Firewall)の略。ファイアウォールに、侵入防止システムとアプリケーション制御機能が追加されたもの。