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“株式会社鴻池組”の事例

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スマートデバイスを用いた工事管理システムで、現場の業務効率向上を実現

会社概要

本社所在地
〒541-0057 大阪市中央区北久宝寺町三丁目6番1号本町南ガーデンシティ
代表取締役社長
蔦田 守弘
従業員数
1,699名(2018年3月現在)
事業内容
建設工事の企画・測量・設計・監理・請負及びコンサルティングに関する事業他

現場で完結するシステムを開発

当社は、大阪に本社を置く1871年創業のゼネコンです。建設業界共通の悩みである、労働環境の厳しさゆえの担い手不足は、当社にとっても強い向かい風となっています。そうした厳しい環境の中、品質向上を図りながら生産性の向上・社員の業務負担の軽減を目指して、スマートデバイスを用いた工事管理システム(KOCo チェック)を開発・導入しました。

当システムは、図面共有と検査機能を併せ持つ新しい工事管理システムです。各検査記録はクラウドサーバーに登録され、事務所に戻ると自動編集された帳票が出力されます。これまでデジカメで撮影した写真を整理して貼付けしていた時間を削減することが可能です。また、図面や資料をデバイスに事前登録することで、図面を抱えて現場を動き回ることもなくなり、身体的負担も大幅に軽減されました。表示した図面上に検査情報をメモとして保存できる標準検査と、オプションとして配筋検査、仕上げ検査機能を備えています。いずれも現場で完結することを目的とし、事務所に戻る手間を軽減しています。

工事管理システム「KOCo チェック®」

現場の声を活かして改善を重ねる

スマートデバイスを用いた工事管理システムは、2013年に開発導入され、現場の声をヒアリングしながら改善を重ねています。最近では「すごく使いやすくなった」「手放せない」という意見も聞かれるようになってきました。当社は、こうした現場の声を大切にします。実は、開発当初は反対の声も多かったのですが、社内アンケートを実施して現況を確認、意識調査と考察を加えて丁寧な説明を行い、開発をスタートさせることができました。

当システムは、ICTを活用した先進事例ですが、モバイルワークによる現場の業務変革と捉えることもできます。在宅勤務に関しては、育児と仕事の両立を目的として、現在、設計部門においてトライアルで行っています。また介護との両立に関しても検討を始めています。働き方改革やダイバーシティの推進は、社長が先導して取り組む極めて重要な経営指針の一つです。その一環であるテレワークについても、今後幅広く取り組んでいきたいと考えています。

■ 社内アンケート:スマートデバイスを用いた業務管理は必要と思うか?

ADVICE アドバイス

ICT導入のポイントとして、社内アンケートを実施してシステムの必要性を可視化するのがおすすめです。全員に強制的に使ってもらうのではなく、使いたい人から始めるスモールスタートも有効です。

建築事業総轄本部 工務管理本部

技術統括部 ICT推進課長 波多野 純 様