“小柳建設株式会社”の事例
先進の3Dホログラムで建設現場のイメージを一新 場所にとらわれない働き方を実現
会社概要

- 本社所在地
- 〒955-0047 新潟県三条市東三条一丁目21番5号
- 代表取締役社長
- 小柳 卓蔵
- 従業員数
- 294名(2018年10月現在)
- 事業内容
- 建設工事の請負、企画、設計、監理およびコンサルティング業務ほか
3Dホログラムの可能性に着目
当社の主な業務は、建設工事の請負、企画、設計、監理及びコンサルティング。
現在、災害復興や東京オリンピック関連事業において、建設業の需要は大きく増加しています。しかし、活躍の場が広がる中で、深刻な働き手不足が課題となっています。本来、建設業は崇高でやりがいのある仕事です。働きやすい環境づくりと、若者が憧れるような魅力的な建設業界にしたいと考え、当社は2017年よりホログラフィックコンピュータを活用しています。

3Dイメージを現実世界に重ね合わせて映し出せるMR(Mixed Reality)の技術で、業務の効率化等に取り組んでいます。図面等を3D表示し、ジェスチャーで操作するため、誰でも直感的に使えます。例えば、現場の3D画像を会議室のテーブル上に映し出すこともできるので、精緻なイメージ共有が可能。経験の浅い社員の利用やお客様へのプレゼンテーション、近隣住民の方への説明ツール等、多彩な用途が想定できます。また、リモートコミュニケーション機能により、場所を問わず3D画像でイメージを共有できるため、状況把握や打合せが効率化し、時間やコスト、体力的な負担も軽減します。スマートで働きやすい建設業の新たなスタイルを示すことで、3K(きつい・汚い・危険)のイメージを一新できると考えています。
在宅勤務への活用も
先述したホログラフィックコンピュータは、遠隔地の社員同士、複数人で視界と音声を共有しながらの打合せや共同作業が可能。例えば現場の3Dモデルと工程表を広い空間に展開させながらのリアルな会議を、遠隔地も交えて行うことができるため、育児中等の社員の在宅勤務にも活用できます。
また、当社には、全国に多数の拠点が点在しています。各現場の管理は基本的に管轄の拠点がすべての面で責任を負います。そのため、責任者が任務の重さに精神的な不安を抱えてしまうケースがあります。そんな時の解決策として、デジタルデバイスを常時接続しておいて、気軽な声かけができるようにしたいと思案中です。監視ではなく、遠隔地同士で絆を育む仕組みづくり。これもテレワークの一つと考えています。これからは、本格的なテレワークに取り組みたいと思います。
ADVICE
アドバイス

新しい取組に対し、「ファーストペンギン」として真っ先に踏み出す企業は、メリットやデメリットも背負う分、たくさんのチャンスに出会えます。思い切って、飛び出しましょう。
代表取締役社長
小柳 卓蔵 様